* RCA ITALIANA

RCAは、Radio Corporation of America の略。1929年にVictor Talking Machine社を買収して音楽事業に進出。
現在は、Sony Music Entertainmentの傘下。

Patty Pravo / Concerto Per Patty 1969 2nd。ビートルズのWith A Little Help From My FriendsやアフロディテスチャイルドのEnd of the worldのイタリア語バージョンといったカバー曲を収録。タイトル曲はオーケストラをバックにメドレー形式で歌いあげる12分を超える大作でドラマティックなミュージカルの様でもある。
Il Balletto di Bronzo / Sirio 2222 1970 1st。この時点ではGianni Leone(Key) は参加していない。YSと両方に参加するのは、Gianchi Stringa (ds)、Lino Ajello (g)。基本はハードロックであるが、5曲目(Meditazione)は、チェロやチェンバロなど導入して歌うイタリアンロックの名曲。名盤。
Trip / Trip 1970 1st。英国のバンド(Billy Gray (g,vo), Arvid Andersen (b,vo)ら)がイタリアに渡って活動。当初はRitchie Blackmoreも居たらしい。この時点では、イタリア人メンバーJoe Viscovi (key, vo), Pino Sinnone (ds)も加わった4人組。当時のサイケでアートなイタリアン・ロックの中でも外せないオルガンロックのアルバム。
Patty Pravo / Patty Pravo 1970 3rd。引き続きビートルズなどのポップス/ロックなどを含め、音質、アレンジなどで、時代を感じさせられるものの、ドラマチックに歌いあげているアルバム。なかなかよいと思う。。
Patty Pravo / Bravo Pravo 1971 70年代のイタリアの音楽につい期待してしまう、オーケストラをバックに感情移入して歌い上げる音楽、まさにこの期待に対して十二分に応える曲でアルバムは幕開け。ラブロックなど聴いて感動している場合ではない。また、Jacques BrelのNe me quitte pasのイタリア語版も(もと曲自体が超名曲でもあるが、プラボ版も)感動的。全体にゴージャスな感じのアルバムとなっている。
Trip / Caronte 1971 ヘビーなギターとオルガンが交錯するロック。
Mia Martini / Oltre la Collina 1971 Martini名義第一弾。オーケストラをバックに、ドラマティックに歌う。同時代のイタリアン・ロックに通じる内容。
Rovescio della Medaglia / La Bibbia 1971 一作目。重たい。イタリア語の荒削りなヘビーロック。
Trip / Atlantide 1972 3rd。ギターが抜け、キーボードトリオに。このアルバムからキリコが参加。トータルアルバムで、オルガンとエレピでドラマティックに展開。Chiricoがドラムを突っ走るのではなく、3人でドラマを作り上げる演奏で、ライブビデオやライブを聴いて本作の良さがよくわかる。
Rovescio della Medaglia / Io come io 1972 二作目。ギター、ベース、ドラムス、ボーカルのヘビー・ロック路線を突き進んでいる。前作は一発録りのようだったが、こちらはそれなりに作りこんでいる感じ。
Riccardo Cocciante / Mu 1972 ベトナム生まれの歌手兼キーボード奏者のデビュー作。バックにPaolo Rustichelliなど多数参加。ドラマチックな作品。Rustichelli e Bordiniにボーカルで参加してたら良かったのにとつい思ってつい思ってしまう。
Perigeo / Azimut 1972 ペリジェオ第一弾。すこし、後期ソフトマシーン的なサウンド。時間的にはこちらが先ということはnucleusの影響か。
Toto Torquati / Gli Occhi Di Un Bambino 1973 Totoのキーボードとオーケストラをバックに歌うアルバム。
Riccardo Cocciante / Poesia 1973 ソリーナのストリングス系音がきれいに鳴り響く、穏やかな作品。かすれた歌声で美しいメロディを歌っており、心に響く。
Mario Panseri / Adolescenza 1973 カンタウトーレ(SSW)Panseriの2作目。ノスタルジックな感触もある歌を、シンフォニックな演奏をバックに展開。魅力的な作品。
Patty Pravo / Pazza Idea 1973 楽曲がとても良い。彼女のふくよかな歌声と、オーケストラや、ピアノをはじめとするキーボード、アコギなどがよくマッチしておりセンス良い内容。聴いていて豊かな気持ちになれる。素晴らしいアルバム。
Rovescio della Medaglia / Contaminazione 1973 3rd。コンチェルト・グロッソを作曲したバカロフがオーケストラ・アレンジを担当。もとはハードロックをやっていたバンドらしいが、これは、クラシック調のプログレ。
Rustichelli & Bordini / Opera Prima 1973 1曲目のNativita'は、ベース・シンセサイザーがうなる上で、ハモンド、メロトロンが鳴りまくる圧倒的な大名曲。残りの曲も、Rustichelliの無骨な歌を気にしなければ、なかなか。総じて大傑作アルバム。Bordiniはこの後Cherry Fiveに参加。
Festa Mobile / Diario di viaggio della Festa Mobile 1973 Banco del Muttuo Soccorso級の正確無比のキーボード。少しジャズがかった攻撃的なロックの傑作アルバム。この後、バンドは、よりフュージョンよりのBaricentroに発展。
Perigeo / Abbiamo tutti un blues da piangere 1973 2nd。Nucleusの影響からはおおむね脱したよう。エレピの音が心地よく、その上で、サックスがリードしていく。ラストは、ギター、サックス、ピアノが順にリードをとっていく10分近いジャズロック曲で、これはまだbやdrなどにマシーンなどに英国の影響が少し残っている感じ。
Adriano Monteduro & Reale Accademia di Musica / Adriano Monteduro 1974 ギタリストのアドリアノ・モンテドゥーロとReale Accademia di Musicaとの共演盤。素朴で暖かみのある歌と演奏。ジャケットのイメージのとおり。メロディも素晴らしい。
Quella Vecchia Locanda / Il Tempo della Gioia 1974 2nd。イタリアンロック屈指の傑作。出だしの美しいピアノと泣き泣きのバイオリンで秒殺される。全体的には叙情的というよりはジャズっぽい印象。
Patty Pravo / Mai Una Signora 1974 若干、ロックバンドをバックにしたような感じの楽曲も含まれるようになってきたアルバム。
Riccardo Cocciante / Anima 1974 オーケストラもバックに導入して、かすれた声で歌う、ジャケットのごとく穏やかな作品。
Perigeo / Genealogia 1974 3rd。1曲目の中間では弦なども入ってきて、また、アコギなども活用して演奏の音色に幅がでてきている。e-gパートになれば、今度は、弾き倒すぐらいの気迫。
Paolo Frescura / Bella Dentro 1975 SSWのFrescuraの一作目。盛り上がるところは盛り上がるが、全体的に繊細なアルバムである。
Riccardo Cocciante / L'Alba 1975 Riccardoがある時は優しく、ある時は力強く、バラードを歌い上げる。若干地味なところもありながらも、イタリアンならではの感動的なアルバム。
Perigeo / La valle dei templi 1975 4th。演奏がカラフルに。すばらしいジャズロックやっている。
Riccardo Cocciante / Concerto Per Margherita 1976 アレンジなどにバンゲリスが参加。雄大な歌もの。
Perigeo / non e poi cosi lontano 1976 フュージョン系ジャズロック
Gino D'Eliso / Ti Ricordi Vienna? 1977 2作目。前作に比べてプログレ的な感触は後退しているが、オーケストラ/ストリング系キーボードなど入った抒情的な曲や、バッティスティなどに近いポップ/ロック路線のものなど、楽曲としては粒が揃っている歌アルバム。
Sangiuliano / Take-off 1978 電子楽器とVo
Paolo Frescura / Paolo Frescura 1978 SSWのPaolo Frescuraがギターを弾きながら歌うのだが、ポイントはLuis Enriquez, Ciro Dammicco, Claudio Simonettiがキーボードで参加していること。特にLuis Enriquezがアレンジをしている曲は、これでもか、と訴える大々的なオーケストレーション。この時代に、ここまでやってくれれば大満足。Dammiccoのアレンジ曲も、キーボードが大活躍で、単なる歌ものではない傑作アルバム。



LABEL : RCA ITALIANA

ALPS 11013 Patty Pravo / Concerto Per Patty 1969
PSL 10453 Mario Panseri / Mario Panseri 1970
PSL 10459 Il Balletto di Bronzo / Sirio 2222 1970
PSL 10460 Trip / Trip 1970
PSL 10461 Patty Pravo / Patty Pravo 1970
PSL 10491 Patty Pravo / Bravo Pravo 1971
PSL 10509 Trip / Caronte 1971
PSL 10516 Mia Martini / Oltre La Collina 1971
PSL 10621 Rovescio della Medaglia / La Bibbia 1971
PSL 10540 Trip / Atlantide 1972
PSL 10545 Rovescio della Medaglia / Io come io 1972
DPSL 10549 Riccardo Cocciante / Mu 1972
PSL 10555 Perigeo / Azimut 1972
DPSL 10573 Toto Torquati / Gli Occhi Di Un Bambino 1973
DPSL 10578 Riccardo Cocciante / Poesia 1973
PSL 10585 Mario Panseri / Adolescenza 1973
DPSL 10591 Patty Pravo / Pazza Idea 1973
PSL 10593 Rovescio della Medaglia / Contaminazione 1973
DPSL 10594 Rustichelli & Bordini / Opera Prima 1973
DPSL 10605 Festa Mobile / Diario di viaggio della Festa Mobile 1973
PSL 10609 Perigeo / Abbiamo tutti un blues da piangere 1973
TPL1 1004 Angelo Branduardi / Angelo Branduardi 1974
TPL1 1038 Adriano Monteduro & Reale Accademia di Musica / Adriano Monteduro 1974
TPL1 1015 Quella Vecchia Locanda / Il Tempo della Gioia 1974
TPL1 1051 Patty Pravo / Mai Una Signora 1974
TPL1 1060 Riccardo Cocciante / Anima 1974
TPL1 1080 Perigeo / Genealogia 1974
TPL1 1144 Paolo Frescura / Bella Denetro 1975
TPL1 1167 Riccardo Cocciante / L'Alba 1975
TPL1 1175 Perigeo / La valle dei templi 1975
TPL1 1220 Riccardo Cocciante / Concerto Per Margherita 1976
TPL1 1228 Perigeo / Non e poi cosi lontano 1976
PL 31253 Gino D'Eliso / Ti Ricordi Vienna? 1977
PL 31361 Sangiuliano / Take-off 1978
PL 31363 Paolo Frescura / Paolo Frescura 1978
PL 31425 Jenny Sorrenti / Jenny Sorrenti 1979
PL 31445 Tito Schipa Jr. and Others / Er Dompasquale 1980
PL 31470 Perigeo / Alice 1980
PL 31608 Perigeo / Effetto amore 1981






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